健康館やルームの名前の由来であるホルミシス。ホルミシスとはホルモンと同様に微量な刺激が高い働きをするという意味で、体に対する刺激効果のことをいいます。ホルミシスについて詳しくご紹介いたします。

■弊社代表取締役伊藤がホルミシスについて講演■

放射線ホルミシス

がんとホルミシス前編

がんとホルミシス後編

◆ドイツから学んだ温泉医学

近代医学が発展した今日でも、ヨーロッパにおいては現代医学をもってしても治らない病気の治療に温泉が積極的に活用されています。特にドイツは世界で最も温泉医学が進んでいるといわれています。戦前の日本はドイツ医学を規範にしたところから、多くの学生、医師がドイツに留学し、温泉医学を学んできました。
そのような経緯から、玉川温泉(秋田県)では戦前戦後にかけて300名に及ぶ学者が競って玉川温泉で採掘される鉱物であるラジウム鉱石の究明に取り組み、8人の博士の誕生を見るほどの成果をあげました。それ以後、日本中の「ラドン温泉」がクローズアップされることとなり国も環境省の温泉法によって温泉成分で唯一「ラドン」を保護しました。

しかし、戦後になるとアメリカ軍の進駐とともに時代の潮流は変わり、ドイツ医学に代わってアメリカ医学が医学界を占めるようになりました。それ以後、日本の温泉地は温泉医学の見地から語られることが少なくなり、飲んだり、食べたり、遊んだりの遊興の場となってしまったのです。

◆認知されたホルミシス効果

そんな中、1982年にアメリカNASAの依頼を受けたミズーリ大学のトーマス・D・ラッキー博士が発表した実証論文は世界を驚かせます。ラドンのような弱い放射線(α線)でしか現れないと考えられていた人体への刺激効果は、大気圏を超えた宇宙空間にある強い放射線(γ線)であっても、低線量であれば人体に有益だと結論づけたのです。その有益な効用は「ホルミシス効果」と呼ばれ、世界的に認知されるものになりました。

◆細胞を活性化させるホルミシス

ホルミシス効果の優れた点は、直接細胞にはたらきかけるところです。たとえば、ラドンガスであれば呼吸と皮膚から体内に取り込まれ、直接もしくは血液を介して、60兆といわれる人間の細胞に作用させることができます。ラドン浴は実感が得やすく、また継続することで、細胞の入れ替わりの周期と共に変化を感じられるといわれているのはそのためです。

◆ホルミシス効果が得られる施設

巣鴨ホルミス健康館では、このすばらしい「ホルミシス効果」の恩恵を誰もが簡便に得られるように、ルーム内で「ラドンガス濃度」が一定になる様に設計されています。ラドンは天然鉱石(ラジウム鉱石)から発生した、太古から地上に蔓延する気体です。わたしたち日本人は湯治として慣れ親しみ、昔からその恩恵にあずかってきました。そのようなラドンを効果的に取り入れたホルミシスルームは赤ちゃんから高齢者の方まで、安心してどなたでもご利用いただける施設といえます。